特許業務法人 創成国際特許事務所様
「セキュリティの担保はもちろん、
ファイアウォール、端末 およびアクセスポイントを
一元管理できる管理コンソールによって、
運用コストを約25%低減することができました」
導入ポイント/導入効果
-
1
巧妙化する脅威を
最新のファイアウォールが
検出・防御 -
2
クラウド管理の
エンドポイント製品を
活用し、安全を
担保したまま
運用コストを軽減 -
3
無線LANの導入で
フリーアドレス化を実現
導入の背景・課題
IT基盤の運用・保守を兼任する状況
日本国内および海外における特許権・実用新案権・意匠権・商標権の取得に係わる出願代理業務を行なっている特許業務法人 創成国際特許事務所。そのなかで、青沼 陽佑氏が所属する第1事業部 調査・解析課は、出願を行う前に先行技術や類似技術の有無を調査する。さらに、青沼氏はいわゆる情報システム部門の業務、社内IT基盤の運用・保守にも携わっている。
「当社は出願代理業務に特化した法人で、その業務を遂行するための専門家で成り立っています。ですから、情報システム部のような特別な部門は設けていません。もちろん、業務を行うにあたってサーバーやネットワーク、端末は必須ですので、私のように多少ITの知識があるスタッフが集まり、少ないリソースでIT基盤の運用・保守を担っています。」(青沼氏)
セキュリティ対策が急務
近年、同法人ではセキュリティ対策とテレワークに課題を抱えていた。「出願代理業務のほか、最近は戦略的な知的資産や営業秘密にあたる機密情報を取り扱うコンサルティング業務が非常に多くなってきました。これらは不正競争防止法など、法的な観点を踏まえて機密情報を守らなくてはなりません。当然ながら門外不出で、万が一の情報漏えいもご法度。コンサルティングを行っている当法人のセキュリティ強化が急務でした。また、当法人はコロナ禍以前からテレワークの希望者が多く、業務の場所を問わないセキュアなテレワーク環境を構築できないか思案していました。」と代表社員 弁理士の加賀谷 剛氏は語る。
こうしたセキュリティとテレワークの課題に対し、青沼氏がまとめた解決策は以下の通りだ。
<ファイアウォールのリプレース> ファイアウォールが老朽化しており、現状の脅威に対する検知能力はかなり低下していると感じていました。幸いにも、脅威によるトラブルは発生していませんでしたが、何かあっては困ります。そこで、高い検知機能と防御力が備わったファイアウォールへのリプレースを考えました。
<エンドポイントのリプレース> これまで端末のセキュリティは、従来型のウイルス対策ソフトのみ。当法人の機密情報を守る手段としては脆弱と言わざるを得ません。そこで、テレワークを行うスタッフの端末を含めて把握できる一元管理機能を備えたエンドポイント製品の導入を思案。また、管理サーバーのコストを削減するため、クラウド管理型のエンドポイント製品がベストだと判断しました。
<無線LANのアクセスポイントを導入> テレワークが増えれば、デスクや椅子の数を減らしてフリーアドレス化が可能。事務所のスペースを有効活用することができます。そのためには、場所に縛られてしまう有線LANではなく、どの場所でも業務ができる無線LANが有効だと考えました。
ベンダーの選定
信頼するシーイーシーに依頼
この解決策を実行するにあたり、すでにベンダーは決定していた。同法人の仮想化システムの構築を手掛け、サーバー環境もネットワーク環境も熟知しているシーイーシーの一択だったという。「シーイーシーは非常に信頼できるベンダーです。実は昨年の2019年5月、ファイルサーバー内でエラーが発生し、どうしても物理的処理が必要な状況に陥りました。このとき、保守担当ではないシーイーシーは当法人のお願いに応え、復旧作業のサポートに尽力していただきました。おかげさまで、連休明けには通常稼働することができました。以来、リソースの少ない我々にとって、シーイーシーはかけがえのないパートナーだと思っています。」(加賀谷氏)
青沼氏の要望に応え、シーイーシーが提案したファイアウォールはXG Firewall、エンドポイントはIntercept X Advanced、無線アクセスポイントはAPX320。3製品はサイバーセキュリティ大手のソフォス社製だ。「特に注目したのが3製品をクラウド上から一元管理することができるSophos Centralという管理コンソール。これなら課題解決に加え、業務の効率化も図れるかもしれないと思いました。また、Japan Next Gen Partner of the Year Award 2020を受賞するなど、ソフォス社も認めるシーイーシーの提案でしたから、安心感もありました。」(加賀谷氏)
ソフォス製品の導入効果
リソースコストが約25%低減
XG Firewallは2020年3月、Intercept X Advancedは5月、APX320は7月に運用が開始。同法人でアクティベーションを行ったIntercept X Advanced以外はすべてシーイーシーが手掛け、現在までトラブルなく順調に稼働している。その導入効果について、青沼氏は「まず、クライアントに自信を持って『十分なセキュリティ対策ができます』とアナウンスできるのが何よりですね。そして思った通り、管理コンソールは本当に便利。ファイアウォールも端末もアクセスポイントも、管理コンソールですべての状況を把握できます。テレワークで在宅勤務をしているスタッフの端末もIntercept X Advancedでしっかり守られているのが分かります。」と語る。
また、業務の効率化も実現できたという。「トラブルが発生した際、以前なら端末がある場所に出向いて何が起こったのかを探るところから始めなければなりませんでした。現在は管理コンソールでエラー発生の端末が一目瞭然。
しかも、原因と対処方法まで記されていますから、その通りに対処すれば解決できます。難しいトラブルの場合でも、シーイーシーに相談すれば解決に時間はかかりません。」(青沼氏)
さらに加賀谷氏は「オンタイムで稼働状況を確認できるのは大きな工数の削減。実際、トラブル時の処理時間はかなり短縮できています。正確に算出したわけではありませんが、運用コストは約25%低減できたと感じています。また、無線LANも問題なく稼働していますから、どこの席にいても業務が可能。その場でWeb会議も開催できます。」と語る。
今後の展開と期待
シーイーシーのサポートでクラウド化
同法人は現在、事業の継続性やBCP対策を考慮し、シーイーシーと一緒にシステムのクラウド化に取り組んでいる。「データベースをネットワークにつなげるなど、システムの構築部分に携わっていただいています。また、いかに低コストで質の高いクラウドサービスを利用するかなど、当社に適したクラウドについて相談できるのも心強いですね。」(青沼氏)
現在、同法人はクライアントのセキュリティ対策にシーイーシーの技術力とノウハウを活用したいと考えている。「我々のクライアントに対し、当法人とシーイーシーがタッグを組んでセキュリティのコンサルティング&構築を提供できれば、すべてがWin-Winになると思っています。もちろん、この展開はシーイーシーに対する信頼があってこそです。」(加賀谷氏)
お客様プロフィール
- 本 社
- 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビル18F
- 代表者
- 代表社員 弁理士 加賀谷 剛
- 所員数
- 57名(所属弁理士28名/2019年9月現在)
- 営業品目
- 特許・実用新案・意匠・商標の出願代理業務、特許調査、知財トラブル対応、外国出願、中国知財情報業務
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